今回登場してもらったのは、西本はるかさん。“だっちゅーの”で一世を風靡したパイレーツ時代の裏話から、意外な職業に従事する近況報告まで、貴重なエピソードの数々を根掘り葉掘り聞かせてもらったっちゅーの!【第2回/全2回】

西本はるか 撮影/小島愛子

「とにかく、あの時期は忙しくて、休みは月に1日、寝るのは車の中、みたいな。“だっちゅーの”をやりすぎて、腰を痛めちゃいましたから(笑)」

ーー腰を?

「腰をかがめるポーズじゃないですか? ネタのときはいいんですよ、一瞬だから。でも、グラビアの撮影だと、ずっと、あのポーズのままじゃないですか。それを一日に何回もやっていたら、そりゃ、痛めますよねぇ〜。
 きっと“だっちゅーの”がはやったのって、誰にもできる簡単なポーズだったからだと思うんですけど、本気でやったら腰を悪くします(笑)」

ーーいまだにグラビアの撮影現場では、カメラマンがモデルさんに「“だっちゅーの”やって!」なんて言いますからね。

「えっ!? さすがに通じないでしょ!?」

ーーわりと、このひと言で誰もがポーズを理解してますよ。本当に偉大な足跡を残したと思います。しかし、本当にすごい番組でした。『爆笑問題』『ネプチューン』『くりぃむしちゅー』……。現在のテレビのゴールデンタイムは、ボキャ天世代が支えていますよね。

「本当に、すごいことだと思います! 当時を知っている立場としては、やっぱり仲がいいコンビやグループは長続きするし、売れるんだなぁ〜と思っちゃいますね」

ーーなかなか深い発言ですね。そういえば『パイレーツ』は突然、西本さんが脱退したことで不仲説も流れたりしましたが……。

「それはないですね。解散の理由は仕事の方向性の違いですね。好未ちゃんはバラエティを続けたかったけど、私は、お芝居をやりたくなってしまって。私たち、お互いの彼氏を知ってるぐらい仲が良かったんですよ!」

ーーあっ、当時、彼氏がいらっしゃったんですね。あんなに忙しかったのに、出会いはあったと。

「いや、私は、その前から付き合っていたので」

ーー自分の彼女が急にテレビに出て超有名人になってしまったというのも、彼氏としてはすごい話ですね。もう一つ下世話な話で恐縮ですけど、他の芸人さんから嫉妬されてピリピリしたりはしませんでしたか?

「それもなかったですね。他の芸人さんたちからしたら、私たちはライバルというより妹分みたいな感じだったと思います。
 同性コンビは『モリマン』さんぐらいだったと思いますけど、彼女たちとは一緒に、お酒を飲みに行くぐらい仲が良かったし、本当に人間関係は良好でした」

ーーそうだったんですね。では、『パイレーツ』脱退後のことについても聞かせてください。