今年結成10周年を迎え、“イイじゃん”のバズりをきっかけに、大きな話題となっているM!LK。そのなかで“王子キャラ”として圧倒的なビジュアルと雰囲気を持つ山中柔太朗が、映画『君がトクベツ』に出演。俳優としても活躍が目覚ましい彼に、M!LKへの熱い想いと、ターニングポイントを教えてもらった。【第3回/全3回】

山中柔太朗 撮影/有坂政晴

『ヒロイン失格』『センセイ君主』『あたしの!』などの大ヒットマンガを生み出した幸田もも子の最新作『君がトクベツ』がついに実写化。今作に登場する国民的アイドルグループ“LiKE LEGEND”のメンバーを演じた山中柔太朗は、事務所の壁を越えて選ばれたキャストたちに大きな刺激をもらったと話す。

「普段からM!LKとしてグループ活動はしていましたが、自分とは全く違うキャラクターで、また違うグループを体験できる感覚がすごく楽しかったです。原作者の幸田先生は普段からM!LKで活動する僕を見てくれていて、”年上のメンバーに切れ味鋭いツッコミをしているあの感じで”と言っていただいて、役作りはスムーズにすることができました(笑)」

 劇中で山中が演じる来栖晴は、ライバルのロックバンドのフロントマンである“SHO”に対し、かなりの対抗心を燃やしている。

「SHOを演じた佐藤大樹くんは、プライベートでも仲が良いんです。なので、バッチバチのお芝居をするのはすごくおもしろかったです。僕たち二人とも、対外的にあんな態度をとるタイプではないですし(笑)。でも大樹くんが強く演じれば演じるほど、こちらも強く表現することができるので、すごくいい空気感で演じることができました」