今回登場してくれるのは、来年にデビュー50周年を迎える女優の石田えりさん。大女優として第一線で活躍を続けられる理由や、年齢を重ねてから始めた意外な趣味まで、とことん語り尽くしてもらいました。【第1回/全2回】

石田えり 撮影/河村正和

――今回の監督作『私の見た世界』は、1982年に起きた松山ホステス殺人事件の犯人・福田和子さんを題材にした映画です。

「もともと、社会派のルポやノンフィクション作品が好きなんです。ご本人の手記も20年ほど前に読んだんですが、その瞬間から和子さんというより、彼女が出会った人たちのイメージが浮かんで、映画にしたら面白いと思いました」

――それで脚本を書かれたわけですね

「そうです。本格的に書き始めたのが、3~4年前かな。脚本を書いているうちに、この作品をイメージ通りに作るには、自分でやるほうがいいと思い、監督もやることにしたんです」