月並みな言い方だが、透明感という言葉がぴったりとハマる俳優・堀田真由。デビューして今年でちょうど10年という節目を迎えたが、学生から社会人、時代劇から近未来まで様々なシチュエーションで実に様々なキャラを演じ分け、CMでも明るくキャッチーな輝きを放つ。そんな彼女のCHANGEとはーー。【第1回/全3回】

堀田真由 撮影/冨田望

 堀田さんが今夏に出演するドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』(カンテレ・フジテレビ系)は、少子化により共学となった私立高校にスクールロイヤー(学校弁護士)として派遣された白鳥健治(磯村勇斗)が、生徒たちと不器用ながらも向き合っていく姿を描いた学園ヒューマンドラマである。

「磯村さんとは一度ご一緒させていただいたことがあったのですが、その時はとても短いシーンだけだったんです。今回磯村さんが主人公のスクールロイヤーを演じられるというお話を聞いて、間違いなく良い作品になるんだろうなと思いました」

 演じるのは国語教師・幸田珠々(こうだ・すず)。これまで何事にも一生懸命だが平均点を取り続けてきたために普通でいることが悩みというキャラで白鳥の良き理解者──という役柄だ。

「学校の先生役は一度演じさせていただいたことはありますが,高校の先生というのは今回が初めてです。最近まで生徒役をいただくことが多かったのですが、そのことを思うと感慨深いです。私自身にとっての先生というのは羅針盤のような自分のこれからの歩む道を照らして下さる存在だったので、私も珠々という役を通して、生徒たちに寄り添う、そんな優しい先生であれたらと思います」