2年の月日を経て、満を持してミュージカル『ある男』を上演
──2年も前から話が動いていたんですね。
「プロデューサーさんとは、以前『デスノート THE MUSICAL』でご一緒したのですが、そのときもデスノートをミュージカルにするという面白いことを大成功させたチームなんです。
その方がすごい熱量で“ぜひこういう新しいものを作りたい”と、『ある男』の話を持ってきてくれて。だから僕のなかでは、“絶対に面白いものになる”という確信があって絶対に出たい作品だったので、全く不安はありませんでした」

──脚本と演出は、最近意欲作を多く世に出している瀬戸山美咲さんですが、台本がどんどん変わっていっているそうですね。
「そうなんです(笑)。初めてキャストで集まったのは去年12月のワークショップで、当日の朝に(作曲の)ジェイソン・ハウランドさんが作ってくださった曲をもらいました。そのときの脚本がたしか第5稿くらいで、いま読んでいる台本はもう第10稿です。僕がワークショップで音を取った歌が、他の役が歌うナンバーになっていたりします。日々稽古をしながらシーンを修正し、毎日生まれ変わっている作品ですね」