「“芯の強さ”みたいなものにも惹かれるんです」
「私、女優の比嘉愛未さんが大好きなんです。写真集も拝見していて、女性としての美しさはもちろん、その奥にある“芯の強さ”みたいなものにも惹かれるんですよね。お顔もすごくタイプで…ご本人にお伝えしたことはないのですが(笑)。だから、表情やポーズなどは、比嘉さんの写真集を見て、研究させていただきました。その他にも、いろいろな方の写真集を拝見して、いまの自分にはどんなファッションやテイストがいいのか、考えながら作り上げていきました」
──今回の写真集を作るうえで、特に大切にされたことはありますか?
「スタイリングは、上品な感じの衣装や小物を選びました。いわゆる写真集やグラビアというと、性的に消費されるもの、というイメージを持たれがちですが、決してそういう目線で撮っているわけではなくて、純粋に“今の私“を感じられる作品集にしたいとスタッフの皆さんとも話していました。
たまに、少し背伸びをしたようなお洋服も着ていますが、信頼しているスタイリストさんが私のことを想って選んでくれたものなので、安心して身を委ねることができました。カメラマンさんにも、“これがベスト”といえる写真を撮っていただきました」

─アナウンサー時代は、視聴者の方が見て安心できる、優しい笑顔を求められることが多かったのではないかと思います。でも、写真集には、笑顔だけではない、さまざまな表情が切り取られています。
「アナウンサーの仕事は、基本的に笑顔を求められるので、自然と笑っている表情が多くなります。でも、この撮影では、笑っていない表情や、ぼんやりしている表情、少し憂いのある表情など、これまで求められてはこなかった、でも確かに自分の中にあった自然な表情を、たくさん切り取っていただきました。私にとってすごく新鮮な経験で、“私、こういう顔もできたんだ”と、新しい自分に出会えたような感覚がありましたね」