「メインはレストランのウェイターで、経済的に厳しいときは…」

 高校生のときに地元・名古屋でスカウトされ、卒業と同時に上京。憧れが現実になると胸をふくらませたが……。

「当時は、芸能事務所に入ることさえできたら、もう大丈夫だと思っていたんですよね。が、事務所に所属するというのは、スタートラインに立っただけ。ドラマや映画に出るには、オーディションで役を勝ち取らなくてはならない。オーディションに行くたびに、俳優を目指している人が、こんなにもたくさんいるのかと驚きました」

 少しずつ仕事が増えていったが、出演料だけでは生活できず、さまざまなアルバイトをしたという。

「メインはレストランのウェイターで、経済的に厳しいときは引っ越し屋をやったり、深夜のコンビニを掛け持ちしたり……。映画『ウォーターボーイズ』(2001)に出演したころは、まだ職業欄に“フリーター”と書いていました(笑)」