たくさんの転機「ひとつでも欠けていたら、いまのぼくはいませんから」

 2001年に公開された『ウォーターボーイズ』は、シンクロナイズドスイミングに青春をかける男子高校生を描き、大ヒット。玉木は、アフロヘアから坊主頭になるホクロ男子・佐藤勝正を演じて注目を集めたが、公開後もまだ「フリーター」?

「あのときは20歳ですから、まだですね。2003年に出演した朝ドラ『こころ』(NHK)も、始めのころはバイトをしていましたが、途中から出番がどんどん多くなって、ついにバイトへ行く時間がなくなったんです」

 職業欄が「フリーター」から「俳優」になった瞬間である。

「ここまでに、たくさんの転機があります。スカウトされたこと、上京したこと、『ウォーターボーイズ』『こころ』……ひとつでも欠けていたら、いまのぼくはいませんから」

 全国区の人気俳優となった玉木は、やがてフジテレビの“月9”に欠かせない俳優となっていく。04年は『愛し君へ』と『ラストクリスマス』と2本出演し、06年は4月期の『トップキャスター』の後、『のだめカンタービレ』で上野樹里とのW主演を果たす。
 そんな玉木が演じる際、「なんだか恥ずかしいんです(笑)」と最近、思う役柄があるという。それは、どういった役柄なのだろうか。

玉木宏 撮影/有坂政晴

玉木宏(たまき・ひろし)
1980年1月14日生まれ、愛知県出身。1998年にドラマ『せつない』(テレビ朝日系)で俳優デビュー。2001年の映画『ウォーターボーイズ』で注目を集め、06年、ドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)の千秋真一役で大ブレイク。数多くの映画、ドラマで活躍している。主な出演作は、NHK連続テレビ小説『あさが来た』、ドラマ『鹿男あをによし』(フジテレビ系)、『桜の塔』(テレビ朝日系)、『極主夫道』(日本テレビ系)、映画『空母いぶき』(2019)、『キングダム』(2022~2024)、『沈黙の艦隊』(2023)、『ゴールデンカムイ』(2024)など

作品情報)
映画『雪風 YUKIKAZE』
8月15日(金)全国公開
出演:竹野内豊 玉木宏 奥平大兼 當真あみ 
藤本隆宏 三浦誠己 山内圭哉 川口貴弘 中林大樹 田中美央 
田中麗奈 益岡徹 石丸幹二 中井貴一
主題歌:「手紙」Uru(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
公式サイト:https://www.yukikaze-movie.jp/

雪風 YUKIKAZE 8月15日全国公開(C)2025 Yukikaze Partners.