うらじぬのファーストサマーウイカ。彼女たちをテレビドラマで見て知った、という方も多いだろうが、うらじは劇団子供鉅人、ウイカは劇団レトルト内閣に所属しており、ふたりのホームグラウンドは「小劇場」なのだ。このたび、『双葉社 THE CHANGE』ではうらじさんとウイカさんの転機となった瞬間にせまるインタビューを決行。個性が溢れるふたりの化学反応は、いったいどういったものになるのかー。【第3回/全5回】

ファーストサマーウイカ、うらじぬの 撮影/冨田望

 映画『炎上する君』では、うらじぬのさんが主役の梨田を演じ、ファーストサマーウイカさんが親友の浜中を演じた。阿吽の呼吸でコミカルな演技を披露したうらじさんとウイカさんとの関係は、いつごろから始まったのか?

うらじぬの(以下、うらじ)「私が所属している劇団子供鉅人というところにウイカさんがゲストで来ていただいたりして面識がありました」

ファーストサマーウイカ(以下、ウイカ)「時期は違えど、近いフィールドで芝居をやっていた。劇団子供鉅人の役者さんがうちの劇団レトルト内閣に出てくださったり、共通の仲良い仲間みたいな感じですね」

 うらじさんは34歳、ウイカさんは33歳。千葉県出身のうらじさんは、大阪芸術大学に在学、さまざまな公演に出演していた。同時期に、ウイカさんは大阪を拠点とする劇団レトルト内閣に所属し、小劇場女優として活躍していた。彼女たちの俳優としての活動の原点は、大阪の小劇場界隈だった。

ウイカ「10年近くなるんですかね。そういう意味で言うと」

うらじ「そうですね。私が劇団子供鉅人に入ったのは大学を出て東京に来てからで、きちんとしたウイカさんとの共演は2015年6月に子供鉅人の公演『組みしだかれてツインテール』にゲストで出ていただいてから、ですかね」

ウイカ「そんなに経ってたんだ」

うらじ「経ってました(笑)」