活躍の場を広げる永田聖一朗が大事にしていること
高校でもバスケ部に入ったんですが、中学までの熱意が消えてしまい、3か月くらいで辞めました。周りの環境が変わったこともあったし、指導も厳しくて。なんとなく自分に合わないなって感じたんだと思います。
いま思えば当たり前なんですけど、一度、部活を無断で休んでディズニーランドに行ったことがあったんです。ちょっと申し訳なさがあったからお土産を買って、顧問の先生に「お土産です」って渡したら、受け取ってくれなくて。いや、いま思えば当たり前なんですけど(笑)。 でも当時のぼくは、“せっかく買ってきたのになぁ”と思って悲しくて。
両親も、辞めることに関しては何も言ってこなかったかな。そんなきっかけなのに、よく怒られなかったなぁと思います(笑)。
今回の連載にあたって担当の編集さんに言われて気が付いたんですけど、ぼくはそうやって無意識のうちに、自分の力を発揮できる場所を嗅ぎ分けているところがあるみたいです。“自分に合わない場所は、無理せず手放す”それがこのあとの、お芝居との出合いにつながっていきます。