俳優・松雪泰子が大切に持ち続けてきた、役者としての矜持(きょうじ)とは
──エノケンさんとは時代は異なりますが、松雪さんも長く俳優を続けてこられました。表現者として一貫してきたことを挙げるなら?
「私はずっと、物語を中心に置くスタンスでお芝居をしています。私もエンタメを見に行ったときに、やはりそこで織りなされている物語をじっくりと味わいたいんです。物語を伝えるため、書かれた言葉も大切にして表現していくことが、俳優の一番の務めだと思っています」
そんな俳優・松雪泰子の原点になった体験は30年以上前、トレンディドラマで華々しい活躍を見せていた裏でのことだった。

まつゆき・やすこ
1972年11月28日生まれ、佐賀県出身。モデルの活動を経て1991年に『熱血!新入社員宣言』(TBS系)で俳優デビュー。1993年主演ドラマ『白鳥麗子でございます!』(フジテレビ系)がヒットし、2006年の主演映画『フラガール』で第30回日本アカデミー賞 優秀主演女優賞を受賞。主な出演作にドラマ『Mother』(日本テレビ系)、『半分、青い。』(NHK)、映画『容疑者Xの献身』(2008)、『古都』(2016)、『甘いお酒でうがい』(2020)、舞台・劇団☆新感線『神州無頼街』(2022)など。2025年10月より、音楽劇『エノケン』の出演を控えている。
ヘアメイク:中野明海
衣装:舞台衣装
音楽劇『エノケン』
2025年10月7日(火)~10月26日(日)
作:又吉直樹
演出:シライケイタ
出演:市村正親 松雪泰子 本田響矢 小松利昌 斉藤 淳 三上市朗 豊原功補
公式サイト:https://enoken-stage.jp
