183センチの長身に、涼しげな目もとが映える俳優・竜星涼。そのルックスを活かした二枚目役が似合うだけでなく、個性派俳優としても開花してきた。今年32歳を迎えた竜星の半生をつくってきた、THE CHANGEを聞いた――。【第2回/全3回】

「子どもの頃『ビーチボーイズ』のドラマが好きだったんです。ドラマやテレビはもともと好きでたくさん見てきましたが、まさか自分が出演する側になるとは思っていなくて」
こう話す竜星は、16歳でスカウトされて芸能界入りした。
「“お芝居をするってどんな感じなんだろう?”という気持ちでこの世界に入ってみて、だんだんお芝居をすることが好きになっていました。
でも20代前半は“本当に向いているんだろうか?””このまま続けていいのだろうか”と悩んでいた時期でもありました。俳優って、誰かに評価されないといけない仕事です。ファンの方々が応援してくれても、それはあくまでファンの皆さんの目線であって、自分の実力が世間に本当に評価されているのか、まだ自信が持てなかったんですね」
――そんな中で、自信が持てるきっかけになった作品は?
「劇団☆新感線さんの『修羅天魔〜髑髏城の七人season極』に、25歳で出させてもらったときでした。一緒に出演した天海祐希さんが“この子、いいんじゃない?”と推薦してくださった舞台です」