転機になったドラマ『昭和元禄落語心中』
――その転機を経て、お芝居が「覚醒した」と感じる瞬間はありましたか?
「すぐ後にNHKでドラマ『昭和元禄落語心中』に出させていただいた、その時です。落語家の有楽亭与太郎の役で、落語もゼロから稽古して覚えていきました。落語も生で経験したおかげで、俳優としても古典的というか、基礎になる技術を磨かせてもらったと思います。“自分はこの仕事を、役者をやっていていいんだ”と本気で思えた作品で、自由なお芝居を楽しめるようになりました」
『昭和元禄落語心中』で彼が演じた与太郎は、刑務所帰りの元暴力団員で奔放な性格という、落語における典型的な“与太郎”キャラだった。ニヒルな夢三郎やコミカルな与太郎を経験して、「演じることに恐れがなくなって、濃い役が楽しくなってきました」と笑った。
りゅうせい・りょう
1993年3月24日、東京都生まれ。2013年、ドラマ『獣電戦隊キョウリュウジャー』で初主演。主な出演作にドラマ『VIVANT』(2023 年)、『ACMA:GAME アクマゲーム』(2024 年)、『潜入兄妹』(2024年)、大河ドラマ『光る君へ』(2024)など。2025年は映画『ショウタイムセブン』、舞台『昭和から騒ぎ』などに出演している。
映画『九龍ジェネリックロマンス』
全国公開中
キャスト:吉岡里帆 水上恒司
栁俊太郎 梅澤美波(乃木坂46) 曾少宗(フィガロ・ツェン) 花瀬琴音
諏訪太朗 三島ゆたか サヘル・ローズ / 関口メンディー 山中 崇 嶋田 久作
竜星涼
[原作]眉月じゅん「九龍ジェネリックロマンス」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
[監督]池田千尋
[脚本]和田清人 池田千尋
[音楽]小山絵里奈
[主題歌]Kroi「HAZE」(IRORI Records / PONY CANYON INC.)
[制作プロダクション] ROBOT
[制作協力] さざなみ
[企画・配給] バンダイナムコフィルムワークス
©眉月じゅん/集英社・映画「九龍ジェネリックロマンス」製作委員会