人に対しての付き合い方が自分と根本的に逆な気がする

 初挑戦となる役柄。苦心している点は。

「セリフの分量もそうですし、人に対してのコミュニケーション能力というか、人に対しての付き合い方が私と根本的に逆な気がするのでそこは大変ですね。
 日向子は、臆することなく人と関わっていくことができるんです。頑張って超えていこうというのはあんまりない。私はあまりそこは…。できればずっと家にいる感じですね(笑)。でも、自分とは逆のキャラクターを演じることは私にとっては楽しいことでもあります」

(c)「スクープのたまご」製作委員会

 今回演じるのは、週刊誌記者。奥山さん自身、もともとはあまり良いイメージを持っていなかったというが、演じていく中で週刊誌の記者に魅力を感じる面は出てきたのだろうか。

「いろいろな面があるんだなというのを感じています。まずは、嘘をつかない、嘘をつきたくないというのがたぶん根本にあるのかなって思うんです。もちろん面白い記事を書かなきゃいけないんですけど、でもそこを考えるのはデスクの仕事だから、現場は真実を求めて、真実を一つでも聞き出して持ち帰ることに集中してるんですよね。それは、面白さでもあり、このお仕事のいいところでもあるのかなって思います。
 この『スクープのたまご』は、日向子と一緒に週刊誌というものに触れて、一緒に考えて一緒に答えを導き出せる物語だと思います。見た後に週刊誌とはどんなものなのか、とか、日向子はどう成長したのかということを感じていただけるといいな、と思っています」

 この作品に出演することで、世の中で伝えられる「情報」への思いも少し変化したという。