2023年にデビュー20周年を迎えたサンボマスター。日本語ロックの新しい光として、聴く人に勇気と熱狂をもたらしてきた3人は、バンドを組んで以来メンバー交代も脱退もなく歌いつづけてきた。
節目の年に3DCGアニメ映画『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦~とべとべ手巻き寿司~』の主題歌となったシングル『Future is Yours』、そしてベストアルバム『サンボマスター “超”究極ベスト -全員優勝Edition-』を発売した3人のこれまでの「THECHANGE」について聞いた。
ーー双葉社THE CHANGEというサイトなので、教えてください。サンボマスターの皆さんの人生で、あの時にすごい変わった、ということがあるとしたら、パッと思いつくものってなんでしょうか。
山口「俺は、ほんとに喋ったことない話なんですけど、サンボマスター組んでから、なんかね、大晦日のカウントダウンの時にちょうど3人が会ったことがあって。カウントダウンの瞬間に、同じとこにいたんですよ。なぜか偶然。それがもう20年くらい前ですけど。それはなんか運命的なものを感じた……。でも、もうちょっと分かりやすいやつがいいっすね。
分かりやすいやつというと、それもフジロックになっちゃうんだけど、2003年にフジロックのルーキーステージっていうのに立たせてもらったんですよね。自分たちはそれで、わーって楽しくやったつもりなんだけど、その後なんかめちゃめちゃ話題になったんです、そのライブが。
自分とっては、その時は楽しかったなフジロック、って思ったんだけど、なんだったらもう次の日ライブなんですよ。前日もライブで。フジロックもやって、また次の日ライブだから、自分たちの中でもちろんフジロックだからやりますよ。だけど、毎日つづくライブのひとつだった。でも、そのライブからわーってなんか音を立てたように話題になっていったのを覚えてる。
あのライブからって言えば、それが一番変わったかもしんないですね。僕からするとね」
木内「俺はあれですね。ちょうどファーストアルバムが出たすぐ後ぐらいだったんですけど、すごいファーストアルバムの評判がよくて、ありがたいなと思ってたんですけど、俺、休みの日にパチンコ打ってたんですね。駐車場に2人の楽器を乗せて」
山口「機材車。木内がずっと機材車として車で移動してて」
木内「パチンコ打ってたら、なんかわかんないですけど、次の日かなんかライブだったんですけど、それまで弾いてたギターとベースが変わってたんです」