デヴィッド・ルヴォーの「まずは君がやりたいようにやりなさい」という言葉
当時は２０代の半ばで、演出家の皆さんに言われたことをただなぞっていく、みたいな状態になっていたんですが、彼には“まず君がやりたいようにやりなさい”と言われたんです。
実際にそうしてみると“それでオッケーだよ”と言われて。自分としては“いや、下手だろう”と思ってるんですが、それでも彼はずっと肯定してくれるんですよね。それによって“あぁ、やっていいんだ”という気持ちになっていくんです」
さらに中島さんは別の人物の名前も挙げてくれた。
「演技を勉強し直すというきっかけを与えてくれたのは俳優の近藤芳正さんです。近藤さんとはずっと一緒に舞台の稽古をさせていただいてたんですが、近藤さんがセリフを発すると、同じセリフでも“自分に向けて喋ってるな”というのがひしひしと伝わってくるんですよね」
