「裏方だからこうとか、俳優だからどうとか、そこに優劣はない」
小芝さんは、撮影現場でのそれぞれの役割についても、語ってくれた。
小芝「俳優業って、撮影現場だとすごく大事にしてもらえますよね。撮影中にちょっと休憩があると、すぐに“椅子、座りますか?”って、出してもらえたり、ケアしてもらえたりします。でも、だからといって偉いわけじゃなくて、あくまで“俳優部”だから、そうしてもらっているだけなんです。カメラの前に立つのは私たち俳優なので、そこで疲れた顔で映らないように、椅子に座らせてもらっているだけなんですね」
いい作品を作るために、それぞれが自分の役割を果たしているのだ。
小芝「俳優部、メイク部、照明部、撮影部、みんながみんな、一番いい状態で作品を作れるように動いている。裏方だからこうとか、俳優だからどうとか、そこに優劣はないんですよね。役を演じるうえで、みなさんのお仕事からヒントをもらえることもたくさんありますし。ひとつの職業として部署として、メイク部には、けっこう惹かれるものがありますね」
少々、熱の入った声で語る小芝さん。俳優からの転職は考えたことがないと言っていたが、この熱心な話しぶりを見るに、まったくない、ということはなさそうだ。
■小芝風花(こしばふうか)
1997年年4月16日生まれ。大阪府出身。2011年に「ガールズオーディション2011」でグランプリを受賞。2012年のドラマ『息もできない夏』で俳優デビューし、ブルーリボン賞や日本映画批評家大賞新人賞を受賞するなど高い評価を得る。多くのテレビドラマ、映画、舞台に出演し、2023年7月17日に始まるドラマ『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)では、社畜の未谷千晴役を演じる。
■『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)
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