2025年10月15日に『MASTERゴンザレスのクレイジー考古学[増補改訂版]』を上梓した、『クレイジージャーニー』(TBS系)でおなじみの危険地帯ジャーナリスト・丸山ゴンザレスさんと、元アイドルでありながら現在は小説家として活躍する宮田愛萌さん。一見、真逆の肩書きとも思える二人の対談対談であるが、その根幹には、ある“共通点”があった――。【特別対談・第1回/全5回】

丸山ゴンザレス×宮田愛萌 撮影/有坂政晴

丸山ゴンザレスさん(以下丸山)――「〈小説家〉と〈危険地帯ジャーナリスト〉って毛色がまったく違いますが……まさかの同じ國學院大學の出身(笑)」

宮田愛萌さん(以下宮田)――「もちろん知ってました! 学生時代、サークルの先輩がゴンザレスさんの大ファンで。“いつか取材の依頼をしたい”と1時間くらい熱く語っていたので、その印象です(笑)」

丸山「それは光栄です」

宮田「危険な場所に行きながら、しっかり現地の様子を届けている姿に“なんて志が高くて偉大な人なんだ!”なんて思っていました」

丸山「重い重い(笑)。でも、今こうやって“危険地帯ジャーナリスト”として活動できている理由は、國學院時代の学びにあると思っています。僕がやっていた考古学って、学部時代に触れた贋作だったりとか、盗掘だったりとか、ブラックマーケットについてだったんです。当時の教授には“バカか”と笑われてしまったんですけど、その時から考古学のエンタメ性の薄さに引っかかっていて。それが今回の書籍『MASTERゴンザレスのクレイジー考古学』を書こうと思ったきっかけです」

宮田「さっそく私も読ませていただきましたけど、とっても興味深かったです! 私、日本文学科出身なんですが、考古学にも興味があって。実は水中考古学の勉強も始めたんです」

丸山「水中考古学! 沈没した船や都市なんかを扱う分野ですね」

宮田「そうです、そうです! だから、“陸の考古学って、こうやって発掘調査するのかぁ”と新しい発見があって。すごく面白かったです!」