たくさんの出会いが“CHANGE”に「支えてくれたり、導いてくれたり…」

「共演するとき、十数年前に戻るようなお芝居をしたいとは思わないですし、いまの最新のお芝居をしたいと常に思ってはいるんですけど、そういう特殊な関係性だからこそ、生まれるものがあるのは確かです。そういう関係性の中で、新しいことに挑戦できるのは貴重だと思ってます」

 これまでのキャリアを振り返って「CHANGE」となった瞬間は? と、改めてうかがうと、一瞬だけ考えて軽やかに答えてくださった。

井浦新 撮影/有坂政晴

「それはもうたくさんあります。たくさんの出会いが“CHANGE”につながっています。支えてくれたり、導いてくれたり、自分の知らなかったことを教えてくれたり。その出会いによって歩みを進めることができたり、別れの後に止まっていたけれど、ゆっくりでも前に進む力を後から与えてくれたり、出会いと別れを繰り返し続けながら、自分一人じゃないんだなっていうごく当たり前のことを思います……。軸の部分は変わらないけど、CHANGEというアップデートをし続けながら、歩んでるんだなというふうには思います」

 若松孝二監督との出会いや、一つ一つの作品との出合いが井浦さんの俳優人生を変えたというお話は、『THE CHANGE』の第1回目の出演時にも語ってくれた。