2022年に奇跡の復活、そして解散を遂げた「男闘呼組」。翌23年には、男闘呼組メンバーを中心とした新バンド「Rockon Social Club」を結成し、音楽ファンを熱狂させている。そんな彼らが、NOKKOさんや野村義男さん、段田安則さんなど、まさに一流の“SHOW MAN”とコラボしたアルバム『THE SHOW MAN』を発表。

高橋和也 撮影/Santin Aki

 インタビューサイト『双葉社 THE CHANGE』では現在、全国ツアー中のRockon Social Clubの“期間限定”となる連載をスタート!  メンバー6人全員に、ご自身にとっての“THE CHANGE”、転機について語っていただくとともに、音楽、そしてメンバーに対する“熱い思い”をリレー形式で明かしていただいた!【第2回/全30回】

 15歳で男闘呼組のベーシストとしてデビューし、若者たちを中心に、熱狂的に支持された高橋和也さん。第1回では、「1993年の活動休止が人生を大きく変える、“THE CHANGE”だった」と振り返ってくれた。突然にも見えた活動休止だったが、当事者である高橋さんはうっすらと、その予感はあったという。

「デビュー当時の80年代は、ロックのアーティストとアイドルの間に、目には見えない“境界線”が引かれていたように思います。そんな時代に、男闘呼組はいまふうで言うところの“ハイブリッド”だったゆえに、異端視され、異端者扱いされていたのを肌身で感じていましたね。実際、風当たりが強かったこともあったし、孤立や孤独を感じていたんです。なんていうか、いつも背中が寒い感じがして、余計に肩に力を入れて襟(えり)を立てて歩くみたいな。頼るものがお互いしかいないから、結果的に僕らの結束力をより強めたのだと思いますし」