ずっと宇部だったから山口弁オンリー「小さい頃は関門海峡の向こうが東京だと思っていました(笑)」

西村「法ちゃんは福岡の出身だけど、方言は大丈夫だった?」

酒井「私は子どもの頃、埼玉と福岡を行ったり来たりしていたから標準語も一応、話せたの。そういう意味ではバイリンガル (笑)」

西村「私はずっと宇部だったから山口弁オンリーで。同じ言葉でもイントネーションが違うから直すのが大変でした」

――福岡県と山口県は隣同士ですね。

西村「小さい頃は関門海峡の向こうが東京だと思っていました(笑)。中学生のときに初めて博多に行ったんですけど、地下鉄に初めて乗って“福岡は都会だなぁ”と。そういえば芸能界には福岡出身の方が多いですよね。松田聖子さんもそうですし」

酒井「宇部出身の方は?」

西村「YOASOBIのAyaseさんや芸人のやす子さん、アイドルでは芳本美代子さんも宇部出身です。美代子さんは私が中学生のとき、隣の高校に通っていらして“来年デビューする人がいる”と話題になっていました」

酒井「そうなんだ! 地元で会ったことはあるの?」

西村「それはなかったんだけど、美代子さんの翌年に、私も同じ事務所からデビューすることになって、たまたまとはいえ驚きました。当時は2人で“あそこのたこ焼き屋さんがおいしい”とかローカル話で盛り上がって(笑)」

酒井「知ちゃんが宇部を感じるのはどういうとき?」

西村「やっぱり方言を耳にしたときかなぁ」

つづく

西村知美(にしむら ともみ)
1970年、山口県生まれ。雑誌『Momoco』(学習研究社/現・学研ホールディングス)のオーディションで優勝し、86年『夢色のメッセージ』で歌手デビュー。来年3月20日より、40周年のメモリアルイヤーを迎える。

酒井法子(さかい のりこ)
1971年、福岡県生まれ。オーディションを経て87年『男のコになりたい』で歌手デビュー。今年12月15日にホテル日航金沢で、22日にリーガロイヤル大阪でディナーショーを開催する。
衣装協力/Phase Eight(酒井法子ワンピース)、STELLAR HOLLYWOOD(酒井法子ネックレス)