「空気感をお芝居で表現したい」という「今作の見どころ」
実際にトー横の子どもたちを演じるのは、17~20歳の若手俳優たち。そして、綱さんが演じるのはトー横を仕切る「顔役」ジャックだ。さまざまな問題にぶつかる子どもたちをまとめ上げる顔役として、共演者との関係構築にも芝居を通して取り組んでいきたいと意気込みを見せる。
「こんなに若い子たちと共演するのは久しぶりだし、まだ稽古の日も浅く、関係を深められていない部分があります。さらに、今作の見どころはトー横の子どもたちが抱く、“ジャックへの絶対的な信頼感”。その空気感をお芝居で表現したいんです。だから、稽古やそれ以外の時間でも“顔役”として彼らとしっかりとした関係をつくっていけたらと思っています」
──“関係”というと、主演の宮崎秋人(崎はたつさき)さんは事務所の先輩にあたりますよね?
「実は僕が事務所に入ってすぐに、秋人さんとは演技レッスンでご一緒させてもらっていました。もう、本当に尊敬できるしカッコいい人なんですよ!」
──どんなところをカッコいいと思われますか?
「服も髪型も声質もたたずまいも……とにかく全部が本当にシブくて。僕の憧れの要素が詰まっているところでしょうか」
──男子がすてきだと思うポイントがいっぱいあるということですね(笑)
「まさにそう! 秋人さんの演技って芯があるし、説得力をすごく感じるんです。今回は、人としても役者としても、何か吸収できたらいいなと思っています」