確かな演技力で、数多くの映画やドラマに出演している俳優・山田裕貴。今年は主演映画が3作続くなど、俳優としてめざましい活躍が続く。そんな山田さんの「THE CHANGE」とは──。【第1回/全4回】
「芝居をやっている間はそのことに一生懸命で、役を演じている時は自分だと思っていないので“誰かから学ぼう”という意識もなくて。自分がそこから何を学べたかということは後々気づいていくことが多いんです」と語る、俳優の山田裕貴さん。多数の作品に出演を重ねるなかで感じた「チェンジ」とは、そして直近の主演作の現場で感じたこととは――。
――まずは今回の映画「爆弾」の原作を読んだ感想と、どのような思いで撮影に臨まれたのかを教えてください。
「原作がとても面白かったので、なるべくその良さを映画でも出せないかと思い、原作と台本を両手に持ちながら“この言葉はあった方がいいんじゃないかな”というところを探していました。あとは佐藤二朗さん演じるスズキタゴサク(以下、タゴサク)との会話のバランスですね。“こう返してくるんだ”というタゴサクのリアクションに反応していくような感じでした。
僕は類家ほど頭はよくないかもしれないけど、彼の思っていることは共感することばかりでした。今作のプロデューサーの岡田翔太さんが“この作品で本当の山田裕貴を見せたい”と言って僕を選んでくれたので、どこか類家に通じる部分を見抜かれていたのかなと思います」