昨年も最新映画が公開された、1986年スタートの人気シリーズ『あぶない刑事』(日本テレビ系)でのタカのイメージよろしく、現在70代半ばにしてハーレーの似合う男、舘ひろし。ダンディズムの権化のような舘さんだが、ドラマ『パパとムスメの7日間』(TBS系)や高い評価を受けた映画『終わった人』など、幅の広い演技でも知られている。また近年は石原プロの精神を引き継ぐ舘プロを設立。そんな舘さんのTHE CHANGEに迫る。【第2回/全3回】
昨年だけで、映画『帰ってきた あぶない刑事』、映画&WOWOW連ドラ『ゴールデンカムイ』シリーズ(来年新作映画が公開)、配信映画『パレード』(Netflix)、地上波連続ドラマ『ブルーモーメント』(フジテレビ)と、さらに脂の乗った活躍を見せている舘さん。このあとも、主演を務めた映画『港のひかり』が公開となる。
メガホンを取るのは『ヤクザと家族 The Family』『正体』の藤井道人監督。撮影に『八甲田山』『あ・うん』『劒岳 点の記』などの名カメラマン、木村大作氏を迎えて、全編35ミリフィルムで撮られた。
――舘さんも企画段階から参加して、いろいろディスカッションして進められていったとか。
「『ヤクザと家族』をやったあと、またどうしても藤井監督とご一緒したくて、いろいろ考えていったんです。今回の作品の前にもいくつか企画があったんですよ。でもそれが藤井監督と一緒にやっていく作品だとは、なかなか感じられなかったんです」