男闘呼組でバック転ができたのは…「健一は、もうフリーダム(笑)。変わりません」
当時の成田さんは、楽器を持たずにダンスしながら歌うことに、次第に違和感を覚えるようになっていった。
「僕らも事務所に入った当初や、男闘呼組が始まったころまでは、ダンスレッスンへ行っていたんですよ。でも、その中で、ギャップというか、ジレンマも抱えるようになって。いま思えば、アイドルだから当たり前なんだけど、アイドル視されることや“アイドルがバンドやってる”みたいな世間の反応に対して、反発心みたいなものがあったように思います」
この反抗心こそがロックバンドにとって大切なスピリット(精神)でもあるのだが、当時の芸能界は、まだそうした彼らの新しさを受け止めきれなかったのかもしれない。
ちなみに、4人の中でダンスレッスンにおいて最も優秀だったのは、高橋和也さんだったという。「和也はなんでも器用にこなせるんです。ドラムもベースもダンスも芝居も。いまもきっとダンスがうまいと思いますよ」と、成田さんはうれしそう に目を細める。
「(前田)耕陽も運動神経がよくて、はじめから頼れる上司みたいなところがありました。男闘呼組でバック転ができたのは和也と彼だけでしたしね。(岡本)健一は、もう、とにかく自由人、フリーダム(笑)。変わりません。僕は……、根暗で、すみっこで寝てるみたいな(笑)。そんなバラバラの4人だから面白かったんだろうな」
若いころのメンバーを思い浮かべる成田さんの幸せそうな表情からは、当時から固い絆で結ばれていたことがうかがえる。「アイドルなのにロックバンド」そんな時代の逆風を、4人で力を合わせて耐え抜いてきたのだろう。