オリジナルでは“初老”設定「最初にお話を聞いたときは“なんで僕に?”って」

『仮面の忍者 赤影』は、横山光輝作の忍者マンガ。戦国時代に、天下統一を目指す織田信長とその配下の忍者・赤影、青影、白影たちと、謎の宗教《金目教》の頭領・幻妖斎率いる忍者軍・霞谷七人衆の戦いを描く。1967~68年にかけてテレビドラマ化もされている。昭和の時代、子どもたちが大好きな“忍者”と”怪獣“を融合させ、従来の忍者モノとは一線を画した大胆な演出で大ヒットした。その後もリメイク、アニメ化、映画化もされ、長きに渡って、多くの人々に愛されてきた作品だ。

 今回加藤さんが演じるのは忍者・白影。白影はオリジナルでは“初老”という設定だったが……。

「そうなんですよ。だから最初にお話を聞いたときは“なんで僕に?”って。他の現場で俳優さんやスタッフの方に“今度、『赤影』に出るんですよね”という話になったときに、“役は青影ですよね”ってメッチャ言われるんです(笑)。それで、“いや白影なんです”と答えると“それって、おじいちゃんやん!”って言われるんですよ。今回は赤影と青影にとっては兄貴分っていう立ち位置なので、そこは意識しています」

 敵側の霞谷七人衆もまた個性的なビジュアル。個性派として知られる加藤さんなら、こちらのほうもいけるのでは……。

「それも思いましたね。おどろおどろしい感じが自分にはピッタリなんじゃないかなって(笑)。でも、ヒーロー役自体がこれまで演じる機会がなかったので、今回はすごく新しい挑戦でもあるんです」