三池崇史監督への不安と信頼「何も言ってくれないんです(笑)」「でも監督がOKなら!」
物語の大枠は、1967年度版と変わらない。
「原作リスペクトという部分では、巨大蝦蟇が出てきたりとかして、“これこそ赤影”という部分は残しつつ、いまの令和という時代に合わせてブラッシュアップされていたり、改変されてはいるので、台本が読むのが楽しみでした」
総監督をつとめるのは、ホラーからコメディまで幅広く手がける三池崇史だ。
「三池さん、何も言ってくれないんです(笑)。全然厳しくもなく、仏様のようにニコニコされていて。正直、不安になりました。でも監督がOKなら! って感じでやりました」
赤影といったら見せ場はアクションだろう。実は、加藤さんが忍者を演じるのは今回が初めてではない。以前、出演した舞台『NARUTO』(2015年)でも体験済みではあるが……。
「刀を使った殺陣(たて)は初めてだったので、クランクインの1か月ぐらい前から指導してもらいました。そして、赤影、青影、白影の三人には一人ずつ木刀が支給されたんです。だから、時間があれば木刀に触れるようにしていました。撮影現場では、その場で殺陣の動きをつけてもらうんですが、何回か練習したら、そのまま撮影本番……という感じだったんです。相手も一瞬で、その殺陣を覚えちゃう。スピーディに吸収していくという面ではすごく大変でしたし、刀は本物じゃなくてもやっぱり刀なので、相手にケガさせないようにという怖さもあって、その恐怖との戦いもありましたね」