自分に似合う役柄は「意地悪なおばあさん役じゃないでしょうか(笑)」

 では、どんな役柄が自分に似合うと思うのだろうか?

「やっぱり、意地悪ババア……意地悪なおばあさん役じゃないでしょうか(笑)。前作の『ケイト・シモンの舞踏会〜時間旅行でボンジュール』では、西洋のおばあさん役もやったんですけど、見に来てくれた友近さんが“氷川くん、おばあさん役がすごくハマってた!”って褒(ほ)めてくれたし、今回も戦国時代のおばあさん役をちょっとやれたらな、って思ってます」

 デビュー以来、コンサートツアーなどで全国を回ってきたが、今回も東京・明治座のあとは、愛知・御園座、大阪・新歌舞伎座、福岡・博多座と続く。それぞれの劇場への思いを聞いてみた。

「デビュー後、何度か座長公演をやらせていただいた新宿コマ劇場が、08年に閉館してしまって寂しい思いをしました。明治座さんからお声をかけていただいて、11年に『銭形平次―きよしの平次 青春編―』からのお付き合いです。『ねずみ小僧』のとき、高所恐怖症なのに高い屋根に上がらなくちゃいけなくて、毎回手のひらにびっしょり汗をかいていたのが懐かしいですね」