主役としても、バイプレイヤーとしても、物語に説得力を持たせる、目が離せなくなるほどの深甚な魅力をたたえる俳優の染谷将太さん。映画やドラマに限らず活躍の場を広げ、出演作が途切れない若き名優は、今年だけでも10本近い作品に出演。そのうちの1本である、11月21日公開の細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』では、声優を務めた。そんな八面六臂の活躍を続ける染谷さんに、昨年末に続いて2度目のインタビューを敢行。映画デビューは9歳という、現在33歳の染谷さんの「THE CHANGE」に迫る!(全3回/第2回)
11月21日から公開される細田守監督作『果てしなきスカーレット』。シェイクスピアの傑作戯曲『ハムレット』をモチーフにしたという本作は、芦田愛菜さんが声優を務める主人公・スカーレットが、国王だった父を殺された復讐心のみを原動力に、苦悩を抱えながら生きる姿が描かれる。
役所広司さん演じる叔父・クローディアスへの強い復讐心が、岡田将生さん演じる青年・聖との出会いによって徐々に変化し、さまざまな葛藤が絡み合う。「どうするべきか」というスカーレットの悲痛な叫びが、観る者の胸を打つ作品だ。
――ほかのキャストの皆さんの演技はいかがでしたか?
「すごかったです。この作品はシェイクスピアの『ハムレット』をモチーフにしているといいますが、今回は『ハムレット』の舞台を経験されている方が多く出ていらっしゃったこともあって、魅力的なキャラクターたちの声として説得力がありましたね」