学生役が多かった10~20代「最近は職業を通して“何かと戦う”という表現を、面白くやることができたらいいな」
「30代に入って、年齢によって役柄が変わってきたなと思いました。ふと気づいたら、今まで一回もなかったような警察官の役をいっぱいやらせていただくことが増えていて。役柄の幅が、年齢を重ねることで広がっているなと思ったんです」
たしかに、染谷さんは2023年の木村拓哉主演のドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)や現在公開中の山田裕貴主演の映画『爆弾』などで刑事を演じている。
「10代や20代では学生を演じることが多かったのですが、最近は“職業”という切り口の作品に出演することが増えてきたので、変化を感じますね。職業を通して“何かと戦う”という表現を、面白くやることができたらいいなと、いつも思いながら演じています」
11月21日公開の細田守監督の最新作『果てしなきスカーレット』では声優として、共演者の吉田鋼太郎さんが「実はやってないんじゃないというくらい、わからない」と驚くほど声色を変えるという、新たな挑戦をしている。
そうした声優というフィールドでの経験から「ふだんのお芝居で、より“音”を意識するようになった」のだという。