歌をどうやって創るか「曲に何を込めるかもすごく大事だけど、一番大事にしているのは自分が面白がれるかどうか」
「40歳のころ、ぬるま湯につかっているみたいな自分はダメだなって思った瞬間があったんです。“俺はここまでそれなりに一生懸命やってきた”みたいに、過去にしがみついたりするようになったらシンガーソングライターとしておしまいだぞ、みたいな気持ちになったんです。
僕はアイドルグループの方のような華やかさは皆無だし、うまく踊ったりもできません。僕が作った歌をただ聴いてもらうしかないんです。その歌をどうやって創っていくかといえば、まずは僕自身が面白がらなきゃダメなんですよね。曲に何を込めるかもすごく大事だけど、一番大事にしているのは自分が面白がれるかどうかなんです。
心が動いたほうに向かって曲を書くから、“面倒臭ぇ!”って言いたいだけで『ボーリング』って曲を書いてみたり。大好きだったザ・ドリフターズの曲に乗せて歌ってみたいと思って、『リアルタイムシンガーソングライター』を作ってみたり。そうした遊び心から生まれる曲もあります。
変なたとえかもしれないけど、自分が興味のないゲームでも、ものすごく楽しそうにやってる人がいたら、なんとなく興味を持ったりすると思うんですよ。ものすごく一生懸命な人って、それだけでなんか見ちゃったり、話を聞けちゃったりすると思うんですよ」