約2年ぶりに「双葉社 THE CHANGE」への登場となる東出昌大。その間、山で暮らしながら映像作品や舞台に、精力的に活動してきた。年明けには新作舞台『サド侯爵夫人』の公演を控える、彼の2年間について聞いてみた。【第2回/全5回】

東出昌大 撮影/有坂政晴 スタイリスト/檜垣健太郎

 10代からモデルとして活躍し、2012年に映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビュー。翌13年にはNHK連続テレビ小説『あまちゃん』『ごちそうさん』と2作続けて出演し、一躍、人気俳優となった。

「実は、演技の仕事を始めたばかりのころは、まったく自信がなくて、頭でっかちでした。どんなタイミングでセリフをしゃべりはじめるか、コンマ何秒単位で考えたり、声のトーンで悩んだりして、いま思うと役になっていませんでした。かと思えば、まわりからの評価を気にしすぎたり……」