「山は、常に危ないです」自然の中に身を置く者としての覚悟
“ライフワークであり“ライスワーク”でもある舞台の仕事を控え、現在はセリフを入れる作業に没頭しているという(取材は稽古開始の10日程前に行われた)。
「セリフが(頭に)入って(立ち稽古で)動けるようになれば、あとは稽古場で宮本亞門さんの演出にゆだねられますから。犬の散歩をしながらセリフを声に出したりするのですが、なにしろ家のまわりは山だから、セリフを言いながら歩いていると、息が切れます(笑)」
今年の秋は、連日クマによる被害がニュースで取り上げられたが、ひとりで山を歩くのは危ないのではないだろうか……。
「山は、常に危ないです。報道ではクマが、と言っているけれど、5年前に猟友会のオジサンがイノシシで亡くなりました。自然界には危なさがつきものなので、それを含めての山暮らしですね」