長く愛される名作ミュージカル『クリスマス・キャロル』がこの冬再演される。主人公・スクルージを演じる吉田栄作さんが思う本作の魅力と見どころ。そして、16歳の時にこの世界を志してから定期的におとずれる「CHANGE」について。さらに、時を経て今思う『心の旅』への思い、そして、いつまでも燃え続ける炎の意味とは――。【第3回/全3回】
1990年、音楽番組などで見せた白Tシャツにジーンズという吉田栄作さんのスタイルは印象的で、多くの人にインパクトを残したが「用意された衣装を着せられるのではなく、自分らしいものをという思いから生まれたんです」という。自分らしく、前に進んできた吉田さんが、一つの大きな決断をしたのが、事務所からの独立。2018年12月31日、デビューから約30年にわたって所属した事務所を離れた。
「50歳のときに事務所を独立したんですが、それまでいかに自分が守られていたかを痛感しましたね。30年間やってもらっていたことを1つ1つ自分でやるようになり、応援してくれる人がいるから自分がいるということに気づけました。言ってみればそれに気づかずにやり続ける人もたくさんいると思うので、いい気づきをもらえたなと思いますし、そういうことが、今回の『クリスマス・キャロル』のスクルージ役をやることにも繋がっているので、良かったなと思います」
独立後、新たな仕事、作品を選ぶときに、大事にしていること、決める基準にしていることは何かあるのだろうか。
「単純に僕の中にある種火みたいなものが“ボッ”と大きくなるかどうかですね。大きくならないものには行かないです。大きくなったものに対しては、どんな恐怖やリスクがあっても行きます」