今回登場するのは、12月19日公開の映画『星と月は天の穴』でヒロインを務める俳優の咲耶さん。父は名バイプレーヤーの俳優・吹越満さん、母は俳優で映画監督の広田レオナさんという芸能一家で育った彼女のデビューのきっかけから、ヌードシーンにも挑戦した今回の映画の撮影秘話、プライベートまで、余すところなく語ってもらいました。【第1回/全2回】

咲耶 撮影/河村正和 ヘアメイク/足立真利子 スタイリスト/丸山晃

――芸能一家で生まれ育った咲耶さんですが、本格的に女優を目指そうと思ったのは、いつ頃ですか?

「今から4、5年前、20歳の頃ですね。もともと芸能界に、あまりにも身近な環境で育ったというのが大きくて、学生時代から俳優になりたい気持ちはあったんですけど」

――それはありますよね。

「はい。 例えば、両親の撮影現場に行ったりということも日常的にありましたし、両親以外にも、佐藤浩市さん一家や原田芳雄さん一家も親戚なんです。だから親戚で集まると、テレビに出ている人たちばっかり。それが当たり前の環境でしたね」

――すごいファミリーです。

「でも、学生時代は両親には芸能活動を反対されていたんです。母には“あんたが書く文章は面白いから作家になりなさい”なんて言われたこともあって」

――それは、また意外!

「でも、そう簡単になれるものでもありませんよね。やりたいことがなかなか見つからなかった間に音楽に傾倒していって、ディープ・テクノというジャンルのDJをしていたんです」

――そこから何がきっかけで、女優の道に?