アイドルからアーティストへ、いつどの役割においても、世の中を魅了してきた鈴木愛理。彼女が初の単独主演映画『ただいまって言える場所』で演じるのは、オタクで“子ども部屋おばさん”の中学教師・朝井えりこ。キラキラなだけでない、葛藤する大人の芝居にも本気で臨んだ鈴木が、これまでに経験してきたTHE CHANGEとは──。【第4回/全5回】

鈴木愛理 撮影/杉山慶伍

 アイドル時代とは大きく変わった仕事環境の一方で、新たに身近で支えてくれる仲間にも恵まれた。

「ソロになってからずっと一緒のチーフマネージャーさんがいらっしゃるんですが、私が小学生のころ、ときどきレコーディング現場で見かけるたびに、“めっちゃ怖い人”と思っていました。その方が私の担当になってくれて、最初は“ヤバっ!”って思ったんです(笑)。でも、真っ正面から思ったことを全部言ってくださる方で、本音でケンカもしましたし、励ましてもくれる存在です」

──励ましてくれた、というと、どんなエピソードがあったのでしょうか。

「地方で仕事が終わって皆で居酒屋に行ったとき、“愛理は前だけ見て進めばええ。何があっても、俺が後ろから支えてやるわ”って言ってくれて、大号泣しました。心の中ではグループ活動で10年以上築いてきたものを、一度壊すのが怖かったので、いつでも支えてくれる人が隣にいるという安心感が心強かったです。
 しかもそのタイミングで、お店で流れていた有線放送から℃-uteの『めぐる恋の季節』が流れて。自分が歌っていた“どんな時も正直なら胸を張って進んでいけ”っていう、歌詞が刺さりすぎて、 勢いでつんく♂さんにもLINEしました」