2025年は4本の舞台に出演
――2025年も出演作が多かったですし、2026年もお正月から舞台です。
「2025年は特に多くて4本の舞台に出演しました。後半も新撰組の近藤勇を演じた『壬生のほたる』が終わって、2日後には2026年1本目の『わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-』に入っていたので、ゾッとしましたね(笑)」
――笠置シヅ子さんについては、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』が放送されたこともあり、新たに知る人が増えました。笠置さんを演じるキムラ緑子さんの印象はいかがですか?
「緑子さんは、本当にぴったりです。セリフが膨大にあるんですけど、すごくパンチと勢いがあって、原作で“元気玉”と表現されているくらい、本当にエネルギーの塊みたいなセリフやお芝居の連続なんですけど、まさにそのままの印象です。いつでも元気で、笠置シヅ子さんが乗り移っているようです」

――彼女と恋に落ちる花森興業の御曹司・花森英介を演じる林翔太さんについてもひと言お願いします。
「翔太は劇中ではほぼ一瞬すれ違うだけなんですが、以前、彼が主演した『ソーホー・シンダーズ』というミュージカルで、僕は彼を好いている経済界の大物の役をやりました。歌はうまいし、もちろん踊りは踊れるし、とてもピュアな感じがあってステキな印象を持ちました。今回の役の一途さも、彼にぴったりだと思います」
――キムラさんと林さんは恋人役を演じるのが2回目だと。
「そうらしいですね。今回は、ちょっとびっくりなシーンもありますよ」
――そして松村さんは、作曲家の服部良一さんを演じます。
「大プレッシャーです。日本を代表する大作曲家で、僕ですら現役の頃から存じ上げている方です。なかでも大ヒット曲の『東京ブギウギ』の誕生エピソードが含まれるお話。みなさん、実在の人物となると、いろんなイメージをお持ちなので、それを崩しちゃいけないという気持ちもありますし、自分がいったいどこまで服部先生に迫れるかというプレッシャーもあります。とにかく最初は“大丈夫かな”という気持ちでした」