「以前は出会いや別れがあると、そのたびに考えちゃったり、悲しんだりしていた」
ーーそれじゃ、すでに原作を読んでいる人も楽しめるんですね。ところで宮本さんは昨年、デビュー10周年を迎えたんですよね。この10年を振り返って、いかがですか。
「ほんとに流れに身を任せてきた10年だったなって思うんです。楽しいことも、もちろん悔しい思いもあったけど、昨年、30歳になって初めての作品で『レプリカ 元妻の復讐』(テレ東系)というドラマに出させていただいて、すごく反響があったんです。それが今回、こうした初主演ドラマにつながったと思うので一生懸命やってきて良かったなって思いますね」
ーー『レプリカ』はトリンドル玲奈さん演じる主人公の復讐劇でしたが、宮本さんは主人公の宿敵の悪女役でしたよね。昨年は別のインタビューで、「30歳になって心が、すごく軽くなった」とも話していました。
「以前は出会いや別れがあると、そのたびに考えちゃったり、悲しんだりしていたんです。けど、30代になって、“そういうこともあるんだよな~”って考えられるようになったんです」
ーー心に余裕ができたということでしょうか。俳優の仕事は、2018年のドラマ『リーガルV~ 元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)からですね。
「この現場で松田秀知監督と出会ったことが、私の俳優人生に大きく影響を与えました」
ーー具体的には?
「初めての撮影で、私は、ただセリフだけを覚えて撮影現場に行ったんです。上司に写真を渡すシーンだったんですけど、監督に“なんで君は、ここにいると思うの、どういう気持ちで渡しに来ているの”って聞かれて、全然答えられなかったんです。
もうビックリして、マネージャーさんに“もう、できない!”って泣きつきながら電車で帰ったんです。セリフを覚えることも大事だけど、役柄の感情や、このシーンは次にどういうふうにつながっていくのかっていうことなどを、ちゃんと考えなければいけないんだって学びましたね」
ーー今では、さまざまな役をこなす宮本さんにも、そんな時代があったんですね。
つづく
宮本茉由(みやもと・まゆ)
1995年5月9日、秋田県生まれ。2016年「第1回ミス美しい20代コンテスト」で審査員特別賞を受賞し、モデルとして活動。18年からは女優としても活躍し、『ボイスII 110緊急指令室』(日本テレビ系)、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(第7シーズン、テレビ朝日系)などに出演した。22年の映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』では主演を務めた。
水ドラ25『この愛は間違いですか〜|不倫の贖罪|』は毎週水曜日深夜1時~テレ東ほかにて放映中。Ⓒテレビ東京