確かな演技力でこれまで様々な役を演じ、ドラマに映画、舞台と多方面で活躍している俳優・中村倫也さん。
作品ごとに異なる顔を覗かせ、見るものを魅了する一方、取材で会う中村さんはナチュラルな雰囲気をまとい、場を和ませる柔らかい人柄もあって、周囲に何も圧をかけない。 そんな中村さんにとって「THE CHANGE」になったことを聞いてみた。【第2回/全2回】
1月16日からスタートしたTBS系金曜ドラマ「DREAM STAGE」に主演の中村倫也さん。韓国の弱小芸能事務所に所属する落ちこぼれ練習生7人グループの「NAZE」を夢の大舞台に立たせるべく、彼らを支えるプロデューサーを演じる中村さんが思う「夢との向き合い方」、そして自身の「CHANGE」になった言葉とは?
――現在放送中のドラマ「DREAM STAGE」は夢を追う若者たちを描いていますが、夢を持ったら持ったで、しんどいこともたくさんあるし、努力だけでは叶わないこともある中で、夢を持った後をどう描いていくのかなと楽しみですが、中村さんが思う「夢との向き合い方」を教えてください。
「では、今からセミナーを始めますよ(笑)。僕は夢がある人の方が変わり者だと思っているんです。だって、僕らはたまたまこの世に生まれてきただけじゃないですか。
“なんで生まれてきたんだろう。自分って何なんだろう。生きる意味とは?”と考え過ぎるからしんどくなるわけで、所詮は細胞と細胞が偶然結びついて生まれてきただけ。それはとても美しい奇跡ですが、自由が与えられた社会で選択肢を持っているから悩むわけですよね。
生きるのに必死で、毎日畑を耕したり、狩りや釣りをしたりしていたら、そんなこと考える時間なんてないと思うんですよ。
だから生きる意味が見つからないのは当たり前だと思うし、僕はずっと好きなものがあって、それはある種、日々のやるべきことや短いスパンの目標みたいなことなんだけど、自分で目の前に人参をぶら下げていたから走ってこられた。でも、そうじゃない人は、まず夢とかそんな大層な言葉じゃなくて、自分は何をしていると楽しいのか、何を見て笑えるか、といったことから始めたらいいと思います」