相手の正しさの意味を知るために「コミュニケーションはとても大事だと思います」
法廷を舞台にした作品ならではとも言える、“正義”も今回のドラマにおけるテーマのひとつである。松山が考える“正義”とは何か、聞いてみた。
「正義や正しさって、ある意味“普通”と似ていると思うんです。人それぞれ立場によって正しさは違いますし、弁護人と検察でも役割が違えば、当然、正しさも違ってくる。正義ってそもそもそういうものなので、ひとつの大きな正義という物差しですべてをはかって生きることはできないと思うんですよね。
無理にはかろうとすると、それぞれの立場が崩れて、矛盾が生まれてしまう。だから難しい問題ではあるんですけど、それでも結局は、自分が正しいと思うことをしていくしかない。でもその結果、衝突してしまうのはやっぱり悲しいなとも思うんです。
ただ、自分とは違う正義や正しさが相手にもあるんだと知るだけでも、少しは変わってくるんじゃないかなと思っていて。相容れない部分はどうしても出てくると思うので、そのすり合わせは、僕はコミュニケーションでしかないと思うんです。相手の正しさの意味を知るためにも、コミュニケーションはとても大事だと思いますね」
つづく
松山ケンイチ 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/勇見勝彦
まつやま・けんいち
1985年3月5日生まれ、青森県出身。B型。2002年にドラマ『ごくせん(第1シリーズ)』で俳優デビュー。2005年、映画『男たちの大和/YAMATO』で日本アカデミー賞新人俳優賞ほか受賞。2006年公開の映画『デスノート』『デスノート THE Last name』でブレイクし、2012年に大河ドラマ『平清盛』(NHK)で主演を務めた。近年の主な出演作は、映画『ロストケア』(2023年)、『大名倒産』(2023年)、大河ドラマ『どうする家康』(NHK・2023年)、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK・2024年)、映画『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』(2024年)、ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』(TBS・2025年)、WOWOW『おい、太宰』(2025年)などがある。
▪︎作品情報
-ドラマ10『テミスの不確かな法廷』
-2026年1月6日(火)スタート〈全8話〉
-NHK総合テレビ 毎週火曜 夜10:00〜10:45
-[再放送] 総合テレビ 毎週金曜 午前0:35〜1:20
※木曜深夜、※NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信
-原作: 直島翔『テミスの不確かな法廷』
-脚本: 浜田秀哉
-出演: 松山ケンイチ 鳴海唯 恒松祐里 山崎樹範/市川実日子/和久井映見 遠藤憲一 他
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