いまや日本を代表する名優の一人となった松山ケンイチ。映画『デスノート』シリーズでのブレイクから、大河ドラマ『平清盛』(NHK)での主演、近年の大河『どうする家康』、連続テレビ小説『虎に翼』といった話題作に至るまで、常に第一線で活躍を続けている。近年は俳優業に加え、YouTubeやXといったSNSでも積極的に発信し、プライベートでは東京と地方の二拠点生活を送るなど、その活動は多岐にわたる。2026年1月6日から放送されているドラマ『テミスの不確かな法廷』(NHK総合 毎週夜10時)では、ASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)の特性を持つ裁判官という難役に挑戦。多彩な役柄を演じ、数々の作品で活躍を続けてきた松山にとっての「CHANGE」とは──。【第3回/全4回】

松山ケンイチ 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/勇見勝彦

 2002年にドラマ『ごくせん(第1シリーズ)』で俳優としてのキャリアをスタートさせた松山。以降は実に多くの作品でさまざまなキャラクターを演じてきた。そんな中で、演じるのが難しかった役は? と聞くと、映画『カムイ外伝』と大河ドラマ『平清盛』を挙げてくれた。

「『カムイ外伝』はケガをして撮影を一度中断させてしまい、自分の弱さだったり、力不足を感じたんです。そもそもカムイを演じるための準備だったりとか、表現力が足りていないというのを実感しました」