透明感のある存在感と、確かな演技力で定評のある俳優の瀧本美織さん。2010年に放映されたNHK朝ドラ『てっぱん』でブレイク以降は、コメディ、ホラー、シリアスと様々なジャンルの作品に出演し、近年ではソロアーティストとしての活躍もめざましい。そんな瀧本さんにとっての人生のCHANGEとは──。【第3回/全6回】

瀧本美織 撮影/松野葉子

 今では輝かしい実績の数々を持つ瀧本さんが俳優としてスタートを切ったのは、2010年1月に公開された映画『彼岸島』であった。行方不明の兄を探すため、主人公・明が訪れた、吸血鬼と化した人々が棲む彼岸島を舞台にしたサバイバル・アクションホラーもの。瀧本さんが演じたのは明の幼馴染み・坂下ユキで、ワイヤーアクションにも挑戦していた。

 そして、同じ年の9月から始まったNHK朝の連続テレビ小説『てっぱん』で、ヒロイン・村上あかり役に抜擢。当時18歳だった瀧本さんはオーディションで1424名の応募者の中から選出され、このドラマで主演を務めたことが大きな“CHANGE”へと繋がった。

「『てっぱん』は初めてのドラマだったんですけど、その当時はお芝居もほんとに始めたてで全然分からなかったんです。だけど、逆に何も怖いものがなかったから、思いっ切りやれたんですよね。
 それこそ野生児の感覚で自由にお芝居をしていたら、それを皆さんがすごく“良いね”と言ってくださりました」