インパクトのある名前の一方で、知性とユーモアをあわせ持ち、経済についての解説に定評がある「ニューレディ」でコラムニストの肉乃小路ニクヨさん。慶応大学卒、元外資系金融機関勤務という異色の経歴も際立つニクヨさんの“THE CHANGE”とは?【第7回/全8回】

肉乃小路ニクヨ 撮影/松島豊

 慶応大学に入学してすぐの頃は、自身のセクシャリティにフタをしていたというニューレディの肉乃小路ニクヨさん。メディアなどの影響で「変態ジャンルだと思い、言っちゃいけないと思っていた」が、ゲイ雑誌『Badi』(テラ出版)の読者となり、才能あふれるゲイたちの筆力に触れ、「ゲイであることは、そんなに悪いことじゃないのかもしれない」と思い至ったという。

 その最中にパソコン通信に出会い、同じセクシャリティの人たちと交流。時には今で言うレスバトル(SNSや掲示板などのオンライン上で、返信=レスを繰り返しながら言葉で論争する行為)もあったが、後に活きる貴重な経験になったという。

「直接会わなくてもいいのがよかったですね。実はパソコン通信をやる前から、新宿2丁目にゲイ雑誌だけを買いに行っていたんですよ。地元の本屋さんだと変態であることがバレると思って買えなかったので。
 でも、2丁目のお店も、ドアの前まで何度も行っては踵(きびす)を返す……というのを半年間続けました。パソコン通信を始めて、“ここには知り合いがいる”と思ったら、頑張ってドアを開けられるようになったんです」