怪談や妖怪好きの高橋一生が、特に“すねこすり”に惹かれる理由
すねこすりとは岡山県西部に伝わる妖怪で、雨の夜に灯りのない道を歩いていると、人の足の間をこすりながら通り抜けて転ばせるといわれている。
「最初に知ったのは水木しげるさんのマンガというか、絵だったんですけれど、まず思ったのは“ただ人を転ばせるだけ、という妖怪にどんな存在意義があるの?”でした(笑)。でも、知れば知るほどその正体のつかめなさや、どこか人の生活に寄り添うたたずまいに惹(ひ)かれるようになっていきました」
一方、渡辺監督もすねこすりという不思議な妖怪に魅力を感じ、映画にしたいと考えていた。あるとき、2021年にドラマ『岸辺露伴は動かない』第2期の番宣に出演した高橋が、「すねこすりが好き」と話していたのを覚えていて、オファーしたという。
「(渡辺)一貴監督が書かれた脚本を読んだとき、最初に思ったのは、“これって現代の『(まんが)日本昔ばなし』だ!”でした。ぼくは子どものころ、あのアニメが大好きで、毎週楽しみに見ていたんです」