「そういった意味で、相性がよかったのだと思います」大河で作品をともにした渡辺監督との信頼関係
『まんが日本昔ばなし』は、75年から94年まで放送されていた30分間のアニメ番組。市原悦子と常田富士男のふたりがすべての声を担当し、日本各地に伝わる昔ばなしが紹介されていた。
「おとなになったいま振り返ると、あの番組には“余白”があったんですね。その余白によって、見る側の想像力がかき立てられた。ぼくは、情報や説明があふれる現代にこそ、『まんが日本昔ばなし』が必要だと思っているんですが、同じことを『脛擦りの森』の脚本から感じ、一貴監督の純粋な世界観を共に形にしたいと思いました」
高橋と渡辺監督は17年のNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で出会い、20年からは『岸辺露伴は動かない』シリーズで信頼関係を培(つちか)ってきた。
「一貴監督は『直虎』のころから“ここはこうしてください”と、初めから断定するようなことをおっしゃらなかったんですけれど、それはぼくも同じで、お芝居をする前に“こうしようと思っています”ということはしません。役者はまず、芝居で提示するものだと思っているので。そういった意味で、相性がよかったのだと思います。今回の撮影も、ぼくにとって理想的な現場だったように思います」
■作品情報
映画『脛擦りの森』
2026年4月10日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
監督・脚本:渡辺一貴
出演:高橋一生、蒼戸虹子、黒崎煌代
公式サイト:https://synca.jp/sunekosuri/