“ボキャ天”世代の先輩とのライブ「ギャラは500円くらい」

ーー若手時代、ライブはどのあたりでご一緒されていたんですか?

「よくねえ、中野とか新浦安とかに行っていたんです。30人くらいしか入らない小屋でね、当然お客さんは20人くらいしか来ない。ギャラは500円くらい。そんななかで、東さんだけ自分の車で来るんですよ。マイカーでね。500円しかもらっていないのに、なんでこの人は車に乗れるんだろうと思っていたら『どうやら東八郎さんがお父さんで、金持ちらしい』というのを聞いてね」

ーー金持ちキャラ! 当時はキャラクターではなかったんですね

「それで、『こういう金持ちが芸人になるのかあ。ずるいな』と思いながらも、ライブ終わりに車に乗っけてくれたりしてね。当時は周りに車を持っている芸人なんていませんでしたから。その時代は、一緒にネプチューン先輩もいたり、そんな時期でした」

ーー錚々たる方たちですね。

「僕たちのちょうど一世代上、5、6歳上の先輩ですよね、ネプチューンさん、くりぃむしちゅーさんとか」

ーーいわゆる、ボキャ天(バラエティ番組『ボキャブラ天国』の通称)世代の方たちでしょうか。

「そうですね。その下の僕たちは、ボキャ天のブームが終わって、そういった“世代”の呼び名が無い時代に、お笑いを粛々と続けていた世代です。30歳になると解散して辞めていくコンビも多くいました。30歳で売れないと“ダメだな”と感じるんです」