「そういうことを望んで生んでいない」母としての使命感
ーー育児にサポートは必要です。サポートをお願いすることを諦め、自分のやりたいことを押し殺してしまうのはやるせないことだと思います。
「そうですね。やりたいのならやったほうがいいし、助けてくれる人がいるなら、とりあえず頼んでみる。都合が悪かったらしょうがないけど『いいよ、できるよ』と言ってくれる人もいます。そこも思い切ってチャレンジです(笑)」
ーー同じ挑戦をしたいという後輩がいたら、どんなふうに声をかけますか?
「私自身、子育てから手が離れたので『私でよければ全然見るし、できるから頼ってね!』と伝えます。気を使うかもしれませんが、周囲の信頼できる人を巻き込んでいってほしいです」
競技と育児の両立を経て、岡崎さんが学んだのは「やれないことはないな」ということだった。
「やる前から『無理だ』という人もたくさんいたんです。でも時間はかかりましたが、試行錯誤しながら人にお願いをしたり、それまでは時間をかけてやっていたことを質を高めて中身を濃くしたりすることで『やれないことはない』と」
ーー反対した方もいたんですね。
「そうですね。あとそれは違うなと思ったのが『子どもはおばあちゃんに預けたら』という言葉です。そこは私が選手生活と並行して、自分で育てないと意味がないんじゃないかなと。子育てをしているお母さんたちも働きながら子どもを育てている。私も、仕事は特殊かもしれないけども子育てという側面は同じなので」
「そういうことを望んで生んでいない」と話す岡崎さんの使命感は、多くの女性アスリートに影響を与えたのだった。