理知的な魅力を飄々(ひょうひょう)とした空気で包み込む、佐々木蔵之介。同時に、舞台で培った強靭な肉体性も感じさせる佐々木さんは、主役としても最強のバイプレイヤーとしても、映画・ドラマ・舞台と、縦横無尽に駆ける。主演最新映画は、医療時代劇『幕末ヒポクラテスたち』だ。50代後半を迎え、ますます脂が乗る俳優・佐々木さんのTHE CHANGEとは──。【第4回/全5回】

佐々木蔵之介 撮影/冨田望 スタイリング/勝見宜人(Koa Hole inc.) ヘアメイク/西岡達也(ラインヴァント)

 大学時代から演劇をはじめ、いま映像作品でもなくてはならない存在になっている佐々木さん。1990年の劇団「惑星ピスタチオ」の旗揚げ公演から数えて、芸歴は35年を過ぎた。そのなかで、エンタメも時代とともに変化してきた。

──メディアの多様化やAIの登場など、エンタメの環境が大きく変わっています。役者という立場から感じることはありますか?

「たしかに媒体としては変わってくると思うんですけど、演じるうえではそんなに変わらないかもしれないな、と僕は思っています。ただ、いまの若い人たちは、カメラの前に立つことに慣れているなとは感じます」