動画サービスの台頭が背景にあるいま、若手俳優たちに感じていること「映ることへの抵抗がない」

──というと。

「YouTubeやTikTokなんかで、自分を撮ることが当たり前の時代に生きてきているから、一人で長い間カメラの前でしゃべり続けられるんです。映ることへの抵抗がない」

──たしかにそうかもしれません。佐々木さんご自身が若かった頃はいかがでしたか?

「僕が芝居を始めたのは大学の演劇サークルでした。お金はないけど時間があって、映像に出るなんて考えたこともなく、ただ舞台に立つ、次の公演をなんとかする、お客さんが面白がってくれたらいいっていう、ただそれだけでした。台本が上がってこないから、体を鍛えるしかないみたいな(笑)。そこは俳優としての、僕の一つの原点ではあるなと思います」

「舞台が原点」と振り返る佐々木さん。舞台を続けていくには大変さもあったと思うが、「お金はないけど」の言葉からも伝わるとおり、いわゆる“食えない”ときなどに腐る瞬間はなかったのだろうか。

「腐ったことはないです。腐るって、つまりは自分を高く見ているわけじゃないですか。自分はここまでできるのにできないって言って腐る。でも僕は、“ここまでできる”とか、思っていないわけです。だから腐らない。それも実力だから、という感じで」