高校生のときにモデルとしてデビューし、ファッション誌『mc Sister』(婦人画報社 ※現・ハースト婦人画報社)の専属モデルを経て俳優の道に進み、昨年で30周年を迎えた黒谷友香さん。現在全国で順次公開中の映画『月の犬』では、物語の鍵を握る重要な役どころを熱演している。そんな黒谷さんに、映画の撮影秘話から、恩師・つかこうへいさんとの思い出、そして25年以上続けているというプライベートでの二拠点生活の話まで、彼女のTHE CHANGEをたっぷりと聞いた!【第1回/全2回】
――このたび出演された映画『月の犬』ですが、タイトルがユニークですよね。
「私も最初に聞いたとき、不思議なインパクトがあるなと思いました(笑)」
――地方の街に流れ着いた男・東島(萩原聖人)と組織の男・南(深水元基)、その2人を結びつける沙織が織りなす物語で、黒谷さんが演じた沙織はバーのママという設定です。
「これまで『極道の妻たち Neo』で組長の妻役や銀座のママ役などはありました。でも、今回は単なるママではなく、背負っているものがすごいんですよ。これもネタバレになるので詳しくは話せませんが(笑)、すごくブレない強さというか、責任感を持っている女性だと思いました」
――沙織のラストシーンには衝撃を受けました。
「後半で南に向かって『今までのことを、なかったことになんてできない。私は私なりに背負っていくわ』って言い放つシーンがあって。それが沙織なりの決着のつけ方でした。
ただ、その後の沙織の生き方については、それまでよりも厳しいかもしれない……ということは横井健司監督もおっしゃっていたので、そのあたりは感じ取ってもらいたいです」
――主人公の東島を演じた萩原さんの印象は?
「萩原さんとは2年くらい前にドラマでご一緒させていただいていたので、再会が楽しみでした。でも、そのときと今回の東島役とではキャラが全然違うので、また雰囲気も違いましたね」